仕上げ実績・ブログ
2011.04.19
BBS-LM スーパーミラーポリッシュからのブラックポリッシュ(BMP)
LM19インチ、リムガリ傷(4本)修正からのブラックポリッシュ(BMP)完全カスタムのご紹介をいたします。
カラーポリッシュする場合はまず素材自体をミラーポリッシュしてミラーポリッシュした下地を透かして透き通ったカラーで染めていきます。
カラーポリッシュ用のカラーも多数取り揃えています。
(金・黒・青・赤・黄色・オレンジ・カッパー・紫・ピンク他)
BBS-LM19インチ 2次元ブラックミラーポリッシュ (BMP)
大阪からのお客様・・写真では一見ハイパー塗装(DBK)のように見えますが、カラー塗装仕上げではありません。
芸の細かなミラーポリッシュからの(BMP)ブラックポリッシュです。
写真では紹介しきれないほど4本とも、きびしいガリ傷有りで、飛び石などの大きな陥没も多数ありました。
素地ポリッシュ仕上げですので、削り込みやパテ埋めなど誤魔化しの出来ない修正工程です。
リム修正後、ディスク塗装剥離をして、ここから地味で細かい研磨作業の始まりです。
下処理の研磨次第でスーパーミラーバレル研磨の仕上がりが左右されます。
リム部のBBFバフは研磨機にて研磨できますのでディスク研磨より比較的簡単に下処理研磨できます。
いきなりですが、ディスク面のスーパーミラーポリッシュの完成です。
ここからノークリアー&オンクリアーとなりますが、今回はブラックポリッシュのオンクリアーとなります。
ディスク部へのブラックオンクリアーで(BMP)ブラックミラーポリッシュ完成です。
別のLM20インチの2Psリム部へのバレル研磨機の混入研磨風景です。
リム研磨は通常研磨機にてのBBFバフ(鏡面研磨)で完成となりますが、今回はBBF研磨してからさらにバレル研磨機へ混入してセラミックで磨き込んでいますので二段構え研磨となります。
これが通常のBBFバフ(鏡面研磨)とバレル研磨機からのスーパーミラーポリッシュの大きな違いです。
ディスクが無いとセッティングできませんので、他のディスクを仮付けした状態で研磨します。
アウターリム部はバレル研磨機混入により側面までついでにピカピカになります。
エグレ、ガリ傷が有った箇所もご覧の通り完全に蘇り光沢を放っています。
確実な肉盛り研磨形成が出来ないとミラーポリッシュ仕上げは絶対に出来ません。
ディスクもリムも完全アルミ素地仕上げのため素材の良し・悪しにも影響されます。
カラー塗装のようにパテなどで誤魔化しが出来ません。
2Ps・3Psは全てリム/ディスク別々に作業していますので完成後、傷が入らないように専用の保管箱に保管します。
これとは別に2個、計3個とも友人の家具職人の心のこもった手造り保管ラックです。
完成したディスクは重ねて保管できませんので保管ラックのお陰で整理整頓できて重宝してます。
スーパーミラーポリッシュは素材自体の磨き工法のため素材の良し悪しに仕上がりが反映されます。
※腐食の激しいものは虫食いの黒の斑点が現われる場合もあります。
程度の良い鍛造加圧式(FORGED)品はミラーポリッシュは特にお勧めです。
今回はオンクリアー仕上げです。
ミラーポリッシュはオンクリアー・ノークリアーご希望に応じて対応いたします。
ミラーポリッシュのノークリアーの場合ユーザー自身でも簡単に傷修理が可能です。
「オンクリアー&ノークリアー」とミラーポリッシュユーザー修理例についてはこちら
仕様中生じたガリ傷など当店で一遍磨いてありますので、ローコスト、短納期で修理、再研磨が何回でも可能です。
●ミラーポリッシュ修理代(ノークリアーの場合)12.000円~
●納期 1週間程度
※クロームメッキやスパッタリングメッキは傷の大小に関わらずのメッキ全面剥離から始まり再メッキとなりますので、18インチクラスで1本/7万円以上となり納期も40日以上かかります。
さらに再クロームは溶剤漬け電気分解により一部素材が犯されますので強度が低下するため再クローム回数には限界があります。
※スパッタリングメッキは塗装式ですので素材の強度低下の影響はありませんが傷が付きやすく、飛び石等でのメッキ剥げなど、メッキ層がもろいのが難点です。
クロームメッキの修正/再クロームについてはこちら
カラー塗装ホイールと違い素材自体の表現ですので、ガリ傷修正など肉盛り研磨形成を要する修理は技術の差が大きく出る誤魔化しのきかないのがポリッシュホイールです。
外車・国産車純正ホイールや社外品ホイール問わずスーパーミラーポリッシュ可能です。
(有)オートサービス西HPはこちら
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- バレル研磨/BBS
2011.04.17
二輪バイクのホイールも修正いたしますが、手の施し様の無いモノも有ります。
二輪・バイクのホイールのガリ傷、曲り、欠け、割れ、振れの修理は開業時23年前から地味にやっています。
オーダー数は4輪(乗用車)の5%にも満たない月10本程度ではありますが、「みんカラ」ユーザーも大型バイクを所有している方が多いようですので今後はもっとバイクのホイール修理、リフレッシュもPRしていきます。
二輪ホイールでもガリ傷程度ならアルミ・マグ問わず採るに足りないカワイイ修理ですが、曲り、歪みなどは4輪のホイールに比べて難しく、4輪ホイールがまともに直せないと2輪のホイールはまず治せません。
粗悪な修復暦有りの手直し修理はしたしません。
その1・・二輪ホイールの曲り、歪み修正
よくあるお辞儀したリム曲りです。
この位の曲りならホイール全体の歪みや横振れ現象はほとんど現われません。
リムが割れないように余熱してプレス修理しますので塗装焼けやプレス傷は修理の工程上、一部塗装へのダメージは避けられません。
そのため修理箇所の塗装は一部剥いで研磨してから部分塗装「有り・無し」で納品しています。
アルミ(アルマイト)、スポークワイヤータイプはスポークが細くリベット止めのため、リム曲りの衝撃でワイヤー自体も曲ってしまいホイール全体が大きく横振れを起こします。
ちなみにこれは以前バイク屋さんが曲りをプレスして無理やり押し込んでいるため一部リムが下がった状態で大きく沿っています。
曲り修理は素人さんが手を加えれば直るモノも直らなくなりますので絶対に手を加えずお送りください。
ワイヤー自体が引っ張られるためリムの曲った方のワイヤーは歪んで曲り、反対側のワイヤーは逆に引っ張られてしまいます。
角の立った曲り方をしたリムはプレスしても当然リム外周の円は凸凹となりますので外周復元のため表、裏肉盛り研磨形成は必須となります。
ビールのアルミ缶を手で潰したら角がでます。その角をまん丸くはできませんよね、 それと同じ事です。
アルマイトリムのためアルマイトを一部剥いでの研磨仕上げとなります。
もちろん全面研磨も可能ですが、ワイヤーの付け根が研磨出来ませんので本格的に全面研磨する場合はワイヤーを全部外してリング状にする必要があります。
その2・・外傷ダメージ無しのホイールの歪み・横振れ修正
高額なマグタンホイール(鍛造マグネシューム)1本/25万円するらしいです。
新品同様で曲りや傷はありませんが大きく横振れしています。
検査してみたら赤丸印部のディスクスポークに塗装のヒビ割れ発見!
これはホイール側面からの衝撃でディスクスポークが引っ張られスポークが反って塗装が割れる現象です。
そのためホイール全体の横振れが約2ミリほどあります。
プレス修理する際、マグは粘りがないためスポークが割れないように時間をかけ騙し騙し少しずつプレス修正していきます。
結果横振れの範囲約0.4ミリ以下でディスクスポークも割れずにまた塗装ダメージも無く治りました
その3・・粗悪な修復暦への手直し修正不可について
修理から色塗り替えでご依頼いただいた、マグ鍛JB3です。
小さな曲り修正とガリ傷修正かと思いきや・・・ビックリ修理痕有りでまたガッカリです。
リムの形状がイビツで良く見たら表・裏ヒビ、クラックが見えます。
恐る恐るブラスターで塗装剥いで見たらご覧の通りの信じられない恐ろしい溶接修理痕です。
塗装してしまえばどんな修理をしたのか判らなくなるのはこの事です。
何も知らずに使っていたなんてぞっとしますね。
高額なマグ鍛も台無し!廃棄処分です。
残念ながら手直し修理不能のため当然、塗装、塗り替えはキャンセルとなりました。
こんな修復暦ホイールとたまに遭遇しますが、こちらとしても多大な迷惑を被っています。
その4・・二輪ホイール修正後の塗装・磨きによるリフレッシュ・リメーク
ブラッククリアー再塗装(溶剤系)
粉体パウダー塗装も可能です。(剥離からパウダーまで全て自社加工です。)
ハイパー塗装(ブラックフェイス)再塗装
当店自慢のスーパーミラーポリッシュ研磨(3次元)
手の届く範囲は全てポリッシュしてあります。
面倒で時間のかかるアルミ磨き込み工法のためバイクホイールはデザイン、構造により「可・不可」があります。
メッキ加工(メッキ工場への外注依頼となります。)
二輪ホイールは4輪ホイールより悪条件化のためメッキしたホイールを傷つけやすいですので注意が必要です。
特にリアー側はチェーンの油、汚れ、飛び石がホイールに付きやすくメッキの損傷が出やすくなります。
二輪ホイールは四輪ホイールと違いホイール幅(J)が2~3Jと幅が細いためリム曲りにより反対面のリム面も引っ張られて付いて曲ります。
さらに大きな曲りの場合ディスク面もついて曲るためホイール全体の横振れの現象が現われます。
そのため修理「可・不可」は写真での判断ができませんので現品ダメージを検品後の判断となりまた歪み(横振れ)の大きなモノはトライしてみないとなんともいえない状況のモノも少なくありません。
※2Ps合せホイールや自転車のホイールのようなワイヤーホイールは顕著にその現象が現われます。
塗装膜が厚く、耐久性が良く、さらに高熱に耐えられる粉体パウダー塗装はホイールはもとより、抜き出しのエンジン、ミッションまたフレームなどバイクには一番適した塗装です。
ハーレーダビットソンのフレーム本体そのまま丸ごと入る粉体塗装専用焼付け釜をただいま準備中です。
大型焼付け釜完備によりバイクのフレームはもちろんホイールならサイズにより一気に12本前後同時焼付けが可能となります。
近日本格的に開始いたしますので乞うご期待ください。
スーパーミラーポリッシュ・BBFバフ・ハイパー塗装・ウレタンカラー塗装・粉体パウダー塗装などで磨き、塗装が出来ても、基本・土台となる確実な修理、修正が出来て初めてお化粧となるそれらが生きてきます。
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- 二輪アルミホイール/修正再塗リフレッシュリメーク
2011.04.14
カスタム化スパッタリングメッキとメッキホイール修正について
メッキされてないホイールへのスパッタリングメッキ加工とスパッタリングメッキ修理から再メッキ加工のご紹介です。
カスタム化へのスパッタリングメッキも修理後の再メッキもメッキは全て完全塗装&メッキ剥離からスタートします。
その1・・19インチ鋳造ホイールからスパッタリングメッキ
山梨県のお客様・・最初はスーパーミラーポリッシュ仕上げの予定でしたが、アジヤ産の鋳造品のため素材が悪くて素地表現のミラーポリッシュへは適さないと判断しましてスパッタリングメッキへ変更となりました。
スーパーミラーポリッシュもスパッタリングメッキも共通して塗装剥離から始まります。
スパッタリングメッキやクロームメッキなど素材の悪い鋳造品へのメッキ加工はツル肌への肌合わせをにするために下処理が煩雑となるため素材の悪いモノは下処理代がやや可算されます。
少々粗い素材のモノでも下処理さえしっかり出来ればツル肌の新品同様のスパッタリングメッキとなります。 下処理が命!
その2・・・18インチ鍛造ホイールへのスパッタリングメッキ
愛知県のお客様・・鍛造ホイールプロドライブです。
国産鍛造ホイールは塗装剥離したら、肌の質の違いが良く判ります。
鍛造品は磨いて良し、塗装して良し、スパッタして良しです。 さらに鍛造は軽いため取り扱いが楽で腰痛になりません。
※鍛造品へのクロームは素材を痛め強度低下になりますのであまりお勧めいたしません。
国産鍛造ホイールは密度が高く、高品質のため鋳造ホイールと違い下処理が簡素化され鋳造ホイールよりさらに高品質に仕上がります。
※注)スパッタリングメッキ4輪のホイール専用のため2輪ホイールやキャップなどパーツへのメッキが出来ません。
二輪ホイールやパーツへの蒸着式メッキは真空蒸着メッキとなります。
その3・・真空蒸着メッキからスパッタリングメッキ
奈良県のお客様・・ヨコハマのコニサーは本来スパッタリングメッキですが一遍、蒸着メッキしたらしく当然他の3本と色ずれを起こし、また数ヶ月で蒸着メッキの退色、剥がれが起きてきました。
ガリ傷修正からメッキ剥離
真空蒸着メッキもスパッタリングメッキも当社で全て塗装剥離しますのでお安く提供しています。
蒸着メッキ剥離代1本/4.000円~ (構造・サイズによります。)
黒光したこの色合い質感が本来のヨコハマ、コニサーとなります。
他3本とドンピシャリ合ってきます。
修理前の真空蒸着メッキとスパッタリングメッキの違いがお解りでしょうか?
真空蒸着メッキとスパッタリングメッキの違いは
アルミを飛ばしてくっ付ける真空蒸着メッキとクロームを飛ばしてくっ付けるスパッタリングメッキとなりクオリティー、耐久性、質感、料金が大きく違ってきます。
最近の新品ブランドホイールの蒸着式のメッキは100%スパッタリングメッキです。
※古いホイールやアジヤ産の廉価商品の蒸着式メッキは真空蒸着メッキがありますが、真空蒸着メッキホイールの再メッキ修理は対応していません。
真空蒸着メッキとスパッタリングメッキが共通する事は
ベースとなる塗装の上に金属を蒸着させてそれを抑えるためにクリアー塗装してある事です。 そのため一般的に塗装メッキと呼ばれています。
塗装スプレーでメッキするかのように勘違いされている方が多いようですが、スプレーでメッキなどできません。
金属層のクロームと違い、飛び石によるメッキ剥げを起こしやすい難点があります。
修理から剥離までは全て当店で行い、最終メッキ処理はスパッタリングメーカー工場へ外注依頼していますので自信を持って提供できます。
メッキ工場の仕上がりがいくら良くても基本・基礎となる修正がしっかり出来ないと凸凹状や波打ったままのメッキ仕上げとなってしまい、またいくら完璧に修正してもメッキの仕上がりが悪いとなんにもなりません。
当店の完全なる修理とメーカー工場によるメッキ処理との連携でスパッタリングメッキは新品同様となって帰ってきます。
スパッタリングメッキ修正の詳細はこちら
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