仕上げ実績・ブログ
2013.11.21
ifogido(アイフォージド)クロームメッキからブラッシュド
i-Forged2Psのクロームメッキリムからブラッシュド加工です。
クロームメッキ特有のメッキ剥げが出始め高額な再メッキ修理するよりディスクに合してリムもブラッシュドにします。
インアウト一体型の2Psのためインリムまで手加えが必要です。
i-Forged2Psのクロームメッキリムからブラッシュド
山形県のお客様・・・・リムのガリ傷修理とクローム剥離が進行中のため耐久性の無い再クローム修理では無くディスクに合して渋めのブラッシュドに変更します。
リムとディスクの付け根には常時水が溜まった状態になるためこの箇所が特にメッキの腐食剥離が進行します。
インナーリムや側面リムのメッキはついでにくっ付いた状態の薄いメッキ膜ですのでボロボロに剥げて来て終いにはエアー漏れを起こす原因になります。
これが金属クローム膜(銅、ニッケル、クローム)です。
3層の金属膜がアルミの地金へ蒸着されていますが、この金属膜が剥げ腐食の原因です。貼り付けの金属膜のクロームはしばらく光っているだけで長持ちはしません。
クロームは電気分解のため自前では剥離出来ませんので剥離専門業者へ依頼してます。
日本製では考えられないリムのつなぎ目の溶接・・・初めて見ました。
クロームが前提の商品のためつなぎ目め溶接など金属膜で隠せますのでこんな適当な溶接処理でも構わない訳です。
ブラッシュドの前処理となるBBFバフポリッシュで磨き込みをします。
腐食の酷かった箇所はいくら磨いても虫食い痕が残ってしまいます。
光沢仕上げのBBFバフ磨きならこのままの状態で目立ちますが荒目のブラシ混入のブラッシュドならブラシラインで多少は隠せるかも知れません。
元々のブラッシュドされたディスクは今回加工無しですがディスクのブラッシュド肌に近づけリムへのブラッシュドをします。
アウトリムからインナーリムや側面リムまで丸ごとブラッシュドして組み付け完成です。
2Ps一体型はアウトリムからインナーリムや側面リムまで丸ごとの丸塗りのクリアー塗装になります。
リムとディスクがブラッシュド同士で統一感が出ました。
メッキリムよりブラッシュドリムの方がより金属っぽく重量感ある渋いフェイスです。
ブラッシュドは荒いブラシライン表現のためブラシライン保護のためオンクリアーは必須条件です。
オンクリアーには「溶剤硬質クリアーとパウダークリアー」が選択出来ますが今回のように「虫食い、腐食、陥没」が有るモノへは高温焼き付け(200℃)でのパウダークリアーではブツ、湧きが発生するためパウダークリアーは不可となります。そんな場合低温焼き付け(60℃)の溶剤硬質クリアーになります。
溶剤硬質クリアーは何にでも対応できますが、パウダークリアーは「素材の良し悪し」と「腐食の有無」で対応出来ない事が多く有ります。
4本セットリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーンを継続中です。
※こちらからの発送は運送会社の2次的な「紛失、盗難、損傷」などに備えて保険を掛けて発送しています。
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2013.11.19
OZ製ACシュニッツアー17インチのフルリメーク
根強いファンが多いため修理やリフレッシュの入荷が特に多いOZ製3Ps3兄弟「AMG・フッツーラ・ACシュニッツアー」の内BMWの定番ACシュニッツアー17インチのフルリメーク5本とリム研摩のみ2本の計7本のリフレッシュです。
フルリフレッシュは3Ps全パーツの加で、ハーフリフレッシュはアウトリムのBBFバフポリッシュ加工になります。
OZ製ACシュニッツアー17インチのフルリフレッシュ
茨城県のお客様・・・7本オーダー頂きの内4本修復歴有りですが一番肝心なアウトリムポリッシュの腐食が少ないため問題無くリフレッシュ出来ます。
※2本はやや腐食が酷かったため虫食い痕が少し残りました。
インリム2本は虫食い腐食がかなり進行していますのでパウダーコートすれば確実に湧き。ブツの不具合が出ます。
剥離から念入りにインリムとアウトリムの研磨
インリムは当店定番のパウダーグロスブラックにします。
腐食の無い3本は問題無くパウダーグロスブラックできました。
虫食い腐食の酷かった2本は案の定「湧きブツ」が多く出てきました。
インリムのため許容範囲としてお客様にはブツ発生の件は事前に伝えて了解済みでしたがあまりにも酷く7本もオーダー頂きましたのでサービス作業で溶剤にて手直しをしました。
ブラストからアクション研磨したら荒が見えてきました。センターディスク2枚は巣穴が多く発生しています。ディスクはパウダーコートしませんのでパテ埋めで対応出来ます。
一旦プラサフで肌を揃えて巣穴はパテ埋めにて平滑出しをします。
2コート目のプラサフで5枚皆ツル肌に揃えてメインのシルバーメタを塗装します。
ナットも皆錆びが酷かったためブラストを掛けます。
ナットはパウダーシルバーを塗ります。
キャップロゴは塗装を剥ぐ前に先にオリジナルをスキャンしてlllustratorのソフトを使ってトレースしてアウトラインのデータを作成をします。※オリジナルロゴシールはPCでデータ作りして「カッティングマシーンや印刷機」などでロゴシールを作ります。エアーブラシやシール作りは16年前からやってますので得意分野の一つです。
アウトリムとピアスボルトを磨き込んで合体完成です。
インリムの黒光りがホイールをより引き締めます。
■OZ製ACシュニッツアーのフルリメークの詳細■
・アウトリム・・・・・・・・・・傷修理からBBFバフポリッシュ(ノークリアー)
・インリム・・・・・・・・・・・・パウダーグロスブラック(2本手直し溶剤ブラック)
・センターディスク・・・・・シルバーメタ(メタやや強し)
・センターキャップ・・・・・ロゴ復元シール貼り付け(クリアー抑え)
・ピアスボルト・・・・・・・・洗浄研磨(サービス作業)
・分解合体に伴うシーリング打ち直し
※OZ製の純正インリム、アウトリムも数点在庫ストックして有ります。
※リム交換は修理やリフレッシュ用の在庫のためリムのみの販売は行っていません。
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2013.11.15
無限新品GP1Ps17インチ/ホワイト&レッドのパウダーコート2度焼き
RAYS製の鍛造新品卸し無限GP1Ps17インチのホワイト&レッド個別の2度焼きパウダーコートフィニッシュ仕上げです。
ワンポイントカラー追加は通常メインカラーの上へマスキングして溶剤カラーで仕上げますが、今回のワンポイントカラーのリムフランジ赤もパウダーコートフィニッシュの拘り希望のため手順が逆になり先にワンポイントレッドを済ましてからメインのパウダーホワイトにした2コート重ね塗りでは無くパウダー個別の2度焼きです。
その理由は下記に説明してありますので最後まで見てください。
無限GP1Ps17インチ新品卸し/ホワイト&レッド2コートパウダー
宮城県のお客様・・・アルマイトブロンズの新品購入からのご依頼です。
アルマイト薬品剥離!
アルマイト剥離はカラー塗装の剥離に比べて1工程剥離が増えます。
乾式ドライブラスト!
湿式ウエットブラスト!
デザイン天面はハンドアクション研磨!
アウトリムやインナーリムや側面リムはリム研磨機にて研磨!
素材によりさらにバレル研磨かける事も有ります。
これでパウダーコート前の下処理は万全です。
先にリムフランジのパウダーレッドの噴射!
パウダーレッド乾燥後に赤を残しながらライン出しのリム研磨してその他の箇所もすべて再研摩し直します。
2度焼き目のパウダーホワイトの下準備OK!
パウダーグロスホワイトの静電噴射!
キャップは当初アルミ製と思い込みパウダーコートの予定でしたが、よく見ると樹脂の上にアルミ板を張り付けて有るタイプのためパウダーコート不可となり溶剤ホワイトに急遽変更です。
凹文字への黒塗りはマスキングなどデザイン上無理ですので凹文字部分を黒で埋めてさらに研磨しての黒文字出しとなりキャップも手間がかかりました。
リム赤と白との境目の段差ともやもや感を無くして自然なラインを出すかがポイントです。
新品卸しでしたのでラベルシールも上手く剥いで再利用できました。
※一遍剥いだシールは粘着力が有りませんので薄い両面テープで張り付けて有ります。
赤と白で見た目は何て事無いようですがパウダーコートフィニッシュ同士の2色カラーは難しい塗装なのです。これが溶剤カラーなら簡単に重ね塗り出来ます。
●・・パウダー2コート塗装について・●
1回目のパウダーコートは金属肌無垢の状態のため通電しますので静電噴射ができます。しかし重ね塗りの2コート目は1コート目の塗膜が被っているため電気を通さず粉が付着しません。そこで2コート目は釜焼き(150℃位)して熱した状態で粉を溶かしながら強制的に付着させる方法になります。
粉を溶かしながらの塗装となれば塗装中の異物、ゴミ噛みが有っても途中削除が出来ませんので一発勝負で手直しが効かないリスクの高い塗装になります。
パウダー2コートの重ね塗りは作業リスクを伴う上にレベリングが落ち見た目も劣ります。
パウダーカラーコートは1コートがベターです。
今回の無限の場合は白がメインカラーですので白を焼いてから赤を重ねて焼けば赤のレベリングが落ちる上に白が2度焼きになりますので白が黄ばんでしまいます。パウダーコートの特性を踏まえた上で2コート重ね塗りでは無く白と赤を別々に2度焼き付けすれば白は黄ばむ事は有りませんし赤も鮮やかな赤になります。
パウダーワンコートの流れ※1Psの場合
※2・3Psは分解してリムとディスク別々の下処理からの作業となります。
①曲り、ガリ傷修理~ ②塗装剥離~ ③ブラスト研磨(ドライ&ウェット)~ ④ディスク部はアクションハンド研磨~ ⑤リム研磨(アウト、インナー、側面リム)~ ⑥丸ごとバレル荒研磨~ ⑦完全脱脂~ ⑧120℃空炊き~ ⑨静電パウダー噴射~ ⑩冷却完成!
パウダーコートは素材の良し悪し(生産国)で仕上がりが左右されます。
鍛造品は100%日本製ですので腐食が無い限り問題無しとして鋳造品も国産品で腐食が無ければほぼパウダーコートフィニッシュが可能ですが、中国製の鋳造品は高温焼き付けによるブツ、湧きが確実に発生しますのでパウダーコートフィニッシュは不向きです。
有名社外ブランドの鋳造ホイールは中国で造られたモノが多くなってしまっています。・・・国産車の純正ホイールは日本製品(ほとんどエンケイ製)ですのでほぼ問題不具合が発生しません。
パウダーのメタリック系(ゴールド&シルバー)は発色、艶感は溶剤に比べてやや劣リますが、白黒(グロス&マット)のような原色カラーや調色を要さないソリッド系カラーは発色、艶感は溶剤に劣る事も無く頑丈肌のパウダーコートが絶対お勧めです。
パウダーコートは調色が出来ませんので指定カラーで調色を要すカラーは溶剤ウレタンカラーとなります。
●液体溶剤ウレタンカラー(液体スプレー式)は色合い見た目、耐久性はボディーカラーと同質です。欠点は傷に弱く、剥がれ易く、退色性に劣ります。最大の利点は調合次第で無限のカラーが作れる事と部分塗装、重ね塗りが可能な事です。
●固体樹脂パウダーカラー(固体静電式)の欠点は調色が出来ない事と部分塗装や重ね塗りが出来ません。最大の利点は密着性・退色性・耐光性・塗装肌の硬さは溶剤ウレタンカラーの比では有りません。
植毛塗装・チジミ塗装・ザラザラパウダー・ガンコートなど特殊塗装も可能です。
4本セットリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーンを継続中です。
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