仕上げ実績・ブログ
2014.02.03
アルマイト修理から再アルマイト加工
アルマイトリム修理はどこもバフ磨きフィニッシュが一般的な修理対応です。
バフ磨きと光輝アルマイトはパット見は似た感じでも良く見れば別表現です。バフ磨きはアルマイトの前下処理であってそれからさらにアルマイト加工でよりオリジナルに沿った修理再生が出来ます。当店では条件を満たしたホイールに限り全て再アルマイト加工までしています。
今回紹介する単品修理依頼4件は「リム単体に出来る事」と「大きなガリ傷がな無い」など再アルマイトの条件を満たしていますので光輝再アルマイトが可能になります。
アルマイトリム修理からの光輝再アルマイト
※分解可能でリム単体になる事が再アルマイトの必須条件です。
その1・・3Ps19インチ/ファブレス
静岡県のお客様・・・リム端のエグレが深いため削って良し、ではまずいですのでこれは肉盛りを要す傷です。
アルマイトを前提としてなるべく狭範囲で肉盛溶接をします。
リム研磨機で研磨して次はディスクを外してトレース研磨機でバフ仕上げします。
アウトリムの傷修理からバフ研磨の完成!
どこもアルマイト修理はバフ研磨で終了!となりますが、インとアウトを分解してここからさらにアウトリムのみアルマイト加工に出します。
アウトリムへの光輝アルマイトの完成
アルマイトは溶接修理した箇所の溶接痕が薄っすらと見えて来ます。修理痕は出てもアルマイトのために削り込んでリムが薄くなるよりこっちの方がまだましです。
その2・・3Ps17インチ/ワークVS
熊本県のお客様・・・やや腐食が進行したリムのため一部残る可能性が有るアルマイトリムです。
デザイン天面磨き直しからアウトリムのみ全体を磨きます。
アルマイト加工完成!
一部虫食い、腐食は残ってしまいます。
※虫食い箇所をほじくってしまえば穴が開きますし溶接補修も出来ません。
アルマイトアウトリム合体完成!
その3・・3Ps19インチ/ロデオドライブダンテ
埼玉県のお客様・・・再アルマイトには支障のない程度のガリ傷!この程度なら研磨して治る浅い傷です。
アウトリムのみ磨いてアルマイトをします。
アウトリム光輝アルマイト完成
3Ps合体完成!
その4・・2Ps19インチ/モデル名不明
埼玉県のお客様・・・市販のアルミクリーナーで洗浄したらしく化学反応を起こして白シミが入っています。
金属被膜のクロームやカラー塗装膜では有りませんので酸化被膜のアルマイトへ洗浄クリーナー使えばこんな感じになります。こうなれば再アルマイトしか方は有りません。
本来3Psですがインとアウトを溶接結合して有りますので実質2Psになるため2Ps本体丸ごとのアルマイト加工となるためインリムの研磨も伴います。
アウトリムは光輝アルマイトになりインリムは特別バフ研磨しませんので白アルマイトになります。
※下処理のバフで磨き込めば「光輝アルマイト」になり研磨のみは「白アルマイト」になる訳です。
元肌の光輝アルマイトになりました。
光輝アルマイトとBBFバフとの違い
↓
「左・光輝アルマイト」・「右・BBFバフポリッシュ(オンクリアー)」両者光沢感は似ていますが肌質は別表現です。
※コストの高いアルマイト加工代を当店ではお安く提供していますので違う表現のバフ仕上げよりオリジナルに沿った元アルマイト加工の方がいいに決まってます。
今回紹介しました4件ともディスクがクロームメッキのためリムもクロームメッキと思っているユーザーが多い様ですがリムはメッキでは有りません。
2・3Ps合わせホイールの合金プレス板モノリムは柔らかく収縮性があるためメッキすればぼろぼろ剥げ落ちてしまいますので収縮に影響しないメッキのような光沢になり腐食しにくいのが光輝アルマイトリムです。
欠点として酸化被膜のため肌が弱く傷付き易いですのでデリケートなメンテが必要です。
・・・アルマイト加工の条件と不可なモノ、留意点について・・・
1・・2/3Psの分解可能なリム単体になる事が最必須条件です。
2・・2Psハメ殺しのアウトリムのほとんどはアルマイトですが溶接結合でリム単体に出来ないためアルマイト加工は全て不可です。
3・・溶接を伴う修理のモノは不可では有りませんが溶接痕が現れます。
4・・鋳造リムは白濁しますのでアルマイトは不可
5・・鍛造リムは鋳造リムほど白濁しませんが合金プレスリムより白濁りが出ます。
6・・腐食の有るモノはアルマイトしても腐食痕は残った状態で現れます。
※重要アルマイト加工前の前処理となるBBFバフポリッシュの時点では肉盛り痕はなじんで消えてしまいますがアルマイトの化学反応で溶接痕がうっすらと現れて来ます。
※肉盛研磨形成を要す修理で溶接痕を気にされない方はアルマイトもお受けしますが、溶接痕が気になる方はBBFバフポリッシュ仕上げになります。
単品修理は片道当社負担となり4本リフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーン中!
お問い合わせやお見積もりなどは会社メール nishi@243ok.co.jp の方へお願いいたします。
お電話でもお気軽にお問い合わせください。
0995-65-7225 担当ニシまで
(有)オートサービス西HPはこちら
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2014.01.29
BBS-RS17インチ/バレル研摩+リム交換パウダークリアー
当店自慢のバレル研摩でディスク&メッシュプレートはバレルフルポリッシュになりアウトリムは交換磨きからパウダークリアーで保護、ピアスボルトと6角キャップはゴールドポリッシュにした他所では真似出来ない拘りのオンリーワンプレミアムRSに生まれ変りました。
BBS-RS17インチ/バレル研摩+リム交換パウダークリアー
群馬県のお客様・・・ヤフオフで購入され出品者から直送でお送り頂いたRS17インチです。年代モノの古い商品のため程度はピンキリで今回のRSは良くも悪くも無い中クラスかと思いきや、いつもの削り込み修復歴有りのおまけ付です。アウトリムは今回使いませんので関係ないです。
当店に頻繁に舞い込む達筆な管理番号記載ホイール!これ見た瞬間、大方の検討が付きます。
予想通り削り込み修理でオリジナルの肉厚の半分も有りません。
曲り、ガリ傷修理をひたすら削り込み磨き込んだだけのこんな修理が多いです。
粗悪な削り込みリムは廃棄して1.0Jのまともなリムをこちらから4枚提供してそれを磨いて行きます。
※削り込みで原型の無いリムなど手直し復元など出来ませんしやりたくも有りません。
お客様のディスクは個別にバレル研摩しますので同時進行に他のディスクを組んでアウトリムの研磨に入ります。
アウトリムの磨きが完了後は耐久性重視のパウダークリアーを静電噴射します。
溶剤クリアーより透明度はやや劣りますがポリッシュ肌への密着性、耐久性は期待出来ます。
インナーリムは当店定番のパウダーグロスブラックを塗りますので剥離からリム研磨!
インナーリムへのパウダーグロスブラックの静電噴射!
センターディスクの剥離からブラスト研磨!
センターディスクへのバレル2次元研磨!
6角キャップも個別に剥離から下処理研磨してバレル研摩します。
複雑な構造のメッシュプレートなどバレル研磨ならではの離れ技です。
細かな凹凸のあるモノへのバフ磨きでは絶対不可能です。
ピアスボルトも含めて全21パーツ(アウトx4枚・インx4枚・ディスクx4枚・メッシュプレートx4枚・6角キャップx4個・ピアスボルトx136本)個別加工の完成!
ゴールド染めしたピアスボルトを組んで完成です。
インナーリムは当店定番のパウダーグロスブラックで決まり!
■BBS-RS16インチバレル研摩作業の詳細■
1・アウトリム・・・・・・・・・・1.0JxJ4枚交換BBFバフ研摩(パウダークリアー)
2・インリム・・・・・・・・・・・・パウダーグロスブラック
3・センターディスク・・・・・バレル2次元研摩(溶剤オンクリアー)
4・センタープレート・・・・・バレル2次元研摩(溶剤オンクリアー)
5・6角キャップ・・・・・・・・・バレル研摩ゴールドポリッシュ
6・ピアスボルト・・・・・・・・・ゴールド染め
7・エアーバルブ・・・・・・・・洗浄研磨再利用
8・エンブレム・・・・・・・・・・・交換無し
9・リフレッシュ完全分解に伴うシーリング打ち直し
※1:15~17インチまで純正サイズのリムは多数ストックしていますので、「修復暦有りのリムや曲り、割れ、腐食」のひどいモノは在庫がある限り、リム交換、ピアスボルト交換、キャップ交換して修理、リフレッシュいたしますので安心してご依頼ください。
※2:RSは既に廃盤のため新品入手不可な純正付属パーツ(ピアスボルト・6角キャップ)は修理やリフレッシュオーダーのお客様と以前当店でご依頼されたお客様へのアフターフォローとしてパーツ提供していますのでパーツのみ販売提供は品不足のためお断りしています。
※RSに限らず古い商品は複数のオーナーからその間色んな修理屋さんを渡り歩き雑な修復歴有りが多過ぎます。中古購入の際は変に磨いて綺麗にして有るホイールより手つかずの曲り、ガリ傷が付いた荒のままのホイールが全然ましで安心です。
手つかずの曲り、ガリ傷修理は治せても他店修復歴有りのモノや腐食の酷いモノは手直し再生が出来ませんのでストックパーツがいくら有っても足りない状況です。
4本セットリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーン中です。
お問い合わせやお見積もりは会社メール
nishi@243ok.co.jp の方へ電話番号明記の上お願いいたします。
(有)オートサービス西
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2014.01.23
ディレッツァ&プロドライブ18インチバレル2次元研摩からパウダークリアー
先日のブログに続きバレル2次元研摩からのパウダーオンクリアー仕上げの紹介です。
前回のDTMと同じ鍛造ホイールのため「素材が良い・軽くて取扱いが楽く・磨けば光る」と3拍子揃っているため作業は非常にやり易い商品ですがフルポリッシュホイールへはパテ埋めや削り込み修理などの誤魔化しが効きませんので修理技術腕の見せ所でも有ります。
ディレッツァ&プロドライブ18インチバレル2次元研摩からパウダーオンクリアー
京都府のお客様・・・デザイン、色違いのディレッツァとプロドライブ18インチでパット見綺麗に見えますが・・・・これをバレル研摩にて磨き込んで行きます。
プロドライブは何にやら怪しげな痕跡がうっすらと見えます。・・・いやな予感
塗装を剥いだら案の定パテ埋め・・・大概のホイール修理はこんなのばかりです。
大小関わらず全て溶接肉盛研磨で原型復元形成します。
修理が終われば下準備としてドライブラストからウェットブラストを掛けます。
ハンド研磨による2次元研摩の下処理
バレル荒研摩からバレル中研磨
ハンド磨きとバレル仕上げ研摩の繰り返しでペーパー痕や磨きムラが消え光沢が出ればバレル研摩完成です。これよりパウダークリアーに入ります。
水気飛ばしで120℃で焼き付け乾燥後にパウダークリアーを静電噴射します。
静電気でくっついた白い粉が200℃で数10分焼けばジワリと溶け込んでアルミ素地べったりとくっ付き透明なクリアーになります。
ガリ傷の少なかったディレッツァx2本の完成
こちらパテ埋めガリ傷だらけのプロドライブx2本の完成
インナーリムから側面リムまでパウダーコートでガッチリとポリッシュ肌をガードして有ります。
ポリッシュクリアーの特性についてこちら
肉盛り研摩形成して磨き込んでどこを治したか判らないように治すのがホイール修理屋の仕事です。削り込んでパテ埋めて色を塗る事は素人でも出来ます。・・・・
塗装も磨きも、肝心要の曲りガリ傷修理が出来てからの話しです。
以前当社でバレル研磨したお客様へ!曲りやガリ傷をつけてしまっても低価格で完璧な修理をしてまたピカピカに蘇えらせますので少々のダメージは心配いりません。 アフターケアーは安心ください。
4本セットリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーンを継続中です。
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