仕上げ実績・ブログ
2016.05.07
CAMPAGNOLO(カンパニョーロ)マグホイールの曲りガリ傷修理からの再塗装
レア物CAMPAGNOLO(カンパニョーロ)マグホイール曲りガリ傷修理からのパウダーコートベースによる再塗装
1Psの丸塗り再塗装は何て事無く簡単そうに見えてますが、事マグホイールの再塗装に関しては鉄やアルミと違いマグ地金との塗装の相性が非常に悪い特異な金属のため鉄やアルミと同様にマグの再塗装したホイールを見かけますがマグ専用の剥離から専用の工程を多く要する下処理が必要不可欠で手間と時間が掛かる再塗装です。
マグとクロームメッキは全て専門工場への外注依頼になります。
素材を痛めるマグの素人剥離http://www.243ok.co.jp/blog/2016/07/23542/35672124/
CAMPAGNOLO(カンパニョーロ)マグホイールの再塗装
【マグの再塗装】・・マグホイール専用剥離~マグ専用下地~パウダーベースコート~アクリルウレタン溶剤カラーお化粧塗装
大阪府のお客様・・・パテ埋め補修で再塗装されたマグホイールのCAMPAGNOLO(カンパニューロ)のため基本通りの修理から剥離しての塗り直しです。
先ずは曲がりチャックして曲り修理から
※マグは粘り軟度が無く、曲りと戻し修理で金属疲労によりクラックが入り易くなりクラックが入れば修理不可となる場合も有りマグの曲り修理は難しくガリ傷修理とは訳が違います。
マグ剥離した状態ですが昔の鋳造マグは造りが雑で古いマグ特有の巣穴陥没だらけです。
良く有るガリ傷のパテ埋め補修ですがこんな塗装なら素人でも出来ます。
パテ埋めを削除してマグの肉盛り溶接
※マグは発火性が強く研磨や溶接修理時に炎症を起こすため危険な作業です。
マグの肉盛り溶接の研磨形成
マグ専用のハイブリッドプライマー塗装
※さらに本格的なマグ下地には陽極酸化処理(アルマイト)が理想的ですがそこまで拘らない場合はガスプライマーから化成処理してハイブリッドプライマー塗装で下処理します。
ベースとなる丸塗りのパウダーゴールド静電噴射!
最終のお化粧塗装は調色した溶剤ゴールドになりますのでパウダーゴールドを足付けサイディングします。
調色した溶剤ゴールドでの丸塗のお化粧塗装の完成です。
インナーリムから側面リムまで溶剤お化粧塗装になります。
ディスクのゆず肌鋳物肌は当時の風合いを残すためあえて粗肌残しです。
リムは本来のツル肌平滑仕上げです。
鉄製オーナメントアダプターも本来無塗装ですので塗装を剥いで鉄の無垢に戻しています。
マグの曲り、ガリ傷修理は完璧に治してからマグ再塗装へと繋がります。
【アルミとは違うマグホイールの修理から再塗装の工程】
1・マグ剥離(外注依頼)~2・曲り、ガリ傷修理~3・本体丸ごと研磨~4・脱脂(釜炊き)~5・陽極酸化や化成処理~6・マグプライマー(釜炊き)~7・パウダーコート(釜炊き)~8・パウダー肌サイディング~9・陥没埋め+サフ塗装(釜炊き)~10・サフサイディング~11・溶剤塗装(釜炊き)~12・トップコート(釜炊き)~13・バフ磨き
※1・剥離から完成まで釜炊きだけで最低6回を要します。
※2・塗装剥離は専門外注依頼となるためアルミの倍ほど掛かります。
※3・ガリ傷肉盛り溶接はアルミの5割~増し
※4・割れ修理は程度により修理不可な場合が有ります。
※5・外注工事を伴い下処理が多いため納期もアルミの倍近く掛かります。
マグホイールの塗装品は実用に耐えうる金属では有りませんのでマグの特性上ある程度割り切りが必要です。新品マグでも塗装の浮きや剥げが有るのもマグの特性によるものです。
マグもアルミも再塗装や磨きによるリフレッシュ・リメークは肝心要の曲り、ガリ傷修理が出来てからの話しです。
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2016.05.03
RAYSカンピオナートとプラド純正のバレル研磨ノークリアー&パウダークリアー
当社自慢のバレル2次元研磨ノークリアーとパウダークリアーです。
RAYS製の鋳造(CAST)カンピオナートSS7はバレル2次元研磨ノークリアー
ENKEI製のTOYOTA鋳造(CAST)プラド純正はバレル2次元半研磨からのパウダークリアー
1Psには鍛造と鋳造が有り製法素材の違いこそ有りますがどちらも高品質な国産品のため腐食と変な修復歴さえなければどんな施工するにもほぼ間違い無いホイールですので安心して作業が進みます。
RAYSカンピオナートとプラド純正バレル研磨
その1・・RAYSカンピオナート鋳造(CAST)18インチ/バレル2次元研磨ノークリアー
神奈川県のお客様・・・RAYS製のカンピオナーSS7の18インチです。鋳造(CAST)でもRAYS製ならバレル研磨には相性抜群の素材です。
まずは曲りチェックして曲り修理から
塗装剥離からブラスト研磨
ハンドアクション研磨
バレル中研磨からバレル荒研磨
アルミ製のキャプもバレル研磨可能ですので台座を分解して研磨します。
中央のエンブレムを外さないと研磨できませんのでエンブレムも何とかばらしますがこれが結構手間がかかりました。
エンブレムを無事外してキャップ単体でのバフ磨きからバレル研磨の完成
キャップへのパウダークリアー静電噴射!
バレル2次元研磨の完成!
インナーリムから側面リムは本体丸ごとバレル研磨でついでに綺麗になります。
台座はワンポイントアクセントを付けて青からガンメタ塗装です。
リムからディス天面がバレル研磨による鏡面光沢になりスポークサイド面はゆず肌の銀の光沢になるのがバレル2次元研磨です。
その2・・TOYOTAプラド純正鋳造(CAST)17インチバレル2次元半研磨パウダークリアー
宮城県のお客様・・・TOYOYAプラド純正17インチです。鋳造(CAST)ホイールですが国産「エンケイ製」の鋳造なら問題無くバレル研磨により光沢が出ます。
塗装剥離からブラスト研磨
写真がぼけてますがハンドアクション研磨からバフ磨き
スポークの構造デザインよりバレル2次元よりさらに追い込んだバレル2次元研磨はゆず肌銀の光沢面積を少な目に3次元研磨に近い感じでのグラデーションを効かした表現です。
パウダークリアー静電噴射!
プラ樹脂製のキャップ研磨出来ませんのでバレル研磨と相性の良いハイパーシルバー(DSK)に塗装します。
バレル2次元半パウダークリアーの完成!
インナーリムから側面リムまで丸塗りのパウダーコートは「頑丈肌で密着性が良く塗装が剥げにくい・熱に強いためパットカスが付きにくい・汚れ付着がしにくいため汚れ落ちが良い」など効果的でガラスコーティングなど不要です。
アルミ素地磨き独特の風合い派手さを抑えた光沢になります。
スポークサイド面のバレル鏡面光沢からゆず肌銀の光沢との境目をジュワーっとぼかした自然な感じのバレル2次元半研磨工法です。
素地表現の磨き込みによるバレル研磨は丸塗りのカラー塗装仕上に比べて手間と時間がかかりますので納期の方はある程度の猶予をお願いします。
・・・パウダークリアーの特性・・・
磨き肌ポリッシュへのクリアー塗装は密着性が劣るため溶剤のクリアーでは飛び石や干渉傷に弱くなります。それに対してパウダークリアーは「密着性、耐候性、褪色性」などはパウダークリアーが最強ですが厚い樹脂膜のため艶引き感が出る事と傷を入れた場合部分修理が出来ませんので全面パウダークリアー剥離が必要になります。
・・・ノークリアーの長所・・・
素材光沢がそのまま表現されます。クリアー層の下へ入る水の侵入など有りませんの白ミミズ腐食などは無縁です。また少々の傷直しや白ボケは手磨きでユーザー自身でリペアーが出来ます。
・・・ノークリアーの短所・・・
雨泥や塩カリ、降灰が被ったまま放置すると水垢や酸化腐食、白ボケを起こしますので普段のメンテが必要になります。お住まいの環境地域条件にも大きく左右します。
・・ノークリアーのメンテについて・・・
アルミ素地無垢は泥や水気が一番の敵ですので泥汚れは水洗いして乾燥させた後に市販のコンパウンドで手磨きして水弾きの強いワックスを塗ってコーティングしておけば光沢を永く維持出来ます。洗車や磨きを至福の喜びとする方はノークリアーが良いかと思います。
バレル研摩の仕上がりは腐食の有無と素材造りの違い「鋳造(CAST)、鍛造(FORGED)」や「生産国(海外品・国産品)」などで大きく左右されます。
GW前4月30日に完成したバレル研磨軍団7台完成です。
現在作業進行中のバレル研磨軍団8台の続きは7日から再開します。
GW休みは29日~5日までの予定でしたが急遽日程変更で1日~6日までGW休みとさせて頂きます。
以前当社でバレル研磨したお客様へ!曲りやガリ傷をつけてしまっても低価格で完璧な修理をしてまたピカピカに蘇えらせますので少々のダメージは心配いりません。 アフターケアーは安心してお任せください。
4本フルリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーン中!
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- バレル研磨/国産車
2016.04.28
BBS-DTM19&18インチ/パウダーコートによるDBKとDSK
BBS-DTM19&18インチのパウダーコートによるDBK&DSKです。
溶剤のハイパー塗装はベースから銀膜添付、トップコートまで4層以上の重ね塗りした高級感有るメタル調塗装となり社外ブランドホイールや高級車の純正ホイールにも多く採用されています。多層塗装のため肌がデリケートで塗装が脆く剥げ易いのが溶剤ハイパー塗装の弱点欠点でも有ります。
溶剤ハイパー塗装の弱点欠点を補い溶剤のハイパー塗装により近い表現が出来る新種のパウダーコート「メタルコート&スーパークリアー」によるパウダー2コートでフルパウダーコートで表現するDBK&DSKです。
耐久性重視のパウダーコートによるDBKとDSK
その1・・BBS-DTM19インチ/パウダーコートDBK
山梨県のお客様・・一見程度よさそうに見えますがリムは上塗りして有りますので怪しげなホイールです。
塗装を剥いだら案の定ガリ傷はパテ埋め補修されていました。
パテ埋め補修されたガリ傷は基本通り肉盛り溶接修理
リムの研磨形成からディスクのアクション研磨してさらにバレル研磨までしてパウダーコートの下処理仕込みをします。塗装は下処理が命!
1コート目のパウダーミラークロームの静電噴射!
ベースとなるパウダーミラークローム
インナーリムから側面リムもメッキみたいな光沢になります。
2コート目のパウダースーパークリアーの静電噴射!
パウダー2コートによるDBK調の完成
1Psホイールの溶剤ハイパー塗装の場合インナーリム、側面リムはベースカラー残しになりますがパウダーコートDBK・DSKの場合はインナーリムから側面リムまで全て同色丸塗りになります。
溶剤のハイパーブラック(DBK)と全く同じ表現にはなれませんがパウダーコートによる溶剤DBKに一番近似です。
フルパウダーコートフィニッシュですので少々の衝撃干渉には耐えうる肌となり塗膜がポロポロ剥げる心配は有りません。
※注意):腐食が酷い場合は腐食周辺箇所はパウダーコートとはいえ密着性が劣りますので剥げる原因にもなります。
その2・・BBS-DTM18インチ/パウダーコートDSK
福岡県のお客様・・・外観はまあまあですが曲りが結構有ります。
先ずは曲がり検査して曲り修理からですが1Psの鍛造(FORGED)ホイールは固いため曲り修理が結構難しです。
ガリ傷の肉盛り修理!
※ガリ傷肉盛り修理など曲り修理に比べれば屁みたいなモノですが、それすらやらずパテ埋め補修や削り込み修理など考えられません。・・・
曲りガリ傷の研磨形成完成!
これからアクション研磨してバレル研磨までします。
インナーリムは腐食痕が残っていますのでパウダーコートによる発砲ブツは恐らく出るかと思いますが裏面ですのでそこは良しとしてください。それが嫌ならパウダーコートは出来ません。
1コート目のシルバークロームの静電噴射!
1コート目のパウダーメタルコートで銀色に輝きその上にパウダースーパークリアーを塗る事によりハイパーシルバー(DSK)調になります。
2コート目スーパークリアーの静電噴射!
パウダー2コートによるパウダーコートのDSK完成です。
インナーリムから側面リムまでパウダー2コートでがっちりガードしていますので「頑丈肌で密着性が良く塗装が剥げにくい・熱に強いためパットカスが付きにくい・汚れ付着がしにくいため汚れ落ちが良い」などこれ以上ないより効果的な塗装ですのでガラスコーティングなど一切不要です。
パウダーコートDSKは溶剤のDSKとほぼ変わらりません。
パウダーコートの頑丈肌ですので少々の飛び石にも耐えきれます。
パウダーコートDSKの装着写真を頂きました。
溶剤のハイパーブラック(DBK)に比べて色合い的にはやや異なりますが、肌の弱い溶剤DBKの色調重視か色合いがやや違ってもパウダーコートDBKで耐久性重視かの選択です。
パウダーコートDSKは溶剤のDSKと色調はほぼ同じでメタル感はパウダーコートDSKの方が勝り見た目も耐久性もDSKに関してはパウダーコートDSKの方がお勧めです。
パウダーコート(DBK&DSK)は200℃高温焼き付けの樹脂膜のため「密着性、耐光性、耐色性、耐熱性、頑丈肌」など溶剤ハイパー塗装とは比べモノにならないレベルですが、完全無欠な塗装などは有りませんので弱点欠点も有ります。
・・パウダーコート(DBK&DSK)の弱点欠点・・
1・パウダーコートは粉(個体)の静電気蒸着方のためプラ樹脂製は通電せず高温焼き付けに耐えきれませんので金属製以外のモノは施工が出来ません。
2・液体ガン吹き溶剤塗装の様に臨機応変に部分塗装修理が出来ません。
3・200℃高温焼き付けのため「虫食い、腐食、巣穴」の酷いモノは空気発泡現象が起きます。
4・パウダーコート(DSK)は溶剤DSKとほぼ同じ色調色合いになりますが、パウダーコート(DBK)はやや青赤みが有り溶剤DBKとは若干の色ずれが有ります。
【溶剤ハイパー塗装とパウダーコート塗装肌の強度比べ】 実験YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=EwgV3IQNJiU
■溶剤ハイパー塗装の特性のおさらい■
ハイパー塗装は一般的な調色した溶剤2コートカラー塗装と違い4~5層の塗装を重ねたレイヤー式のメタル調表現のため密着性を犠牲にして成しえる高級感あるハイパー塗装になります。
ハイパー塗装はベースカラーの上へ銀膜から最終のトップコートまでの中間塗装はサイディングや密着剤添付が出来ません。つまりベース上の中間から上の層まではバームクーヘンのように挟んで重ねてあるだけのため密着が悪くなり飛び石に弱く、また取り付け時の工具干渉やタイヤ組み付け傷など付きやすく塗装肌が軟弱な事が最大の弱点ですのでタイヤ組み付けや装着作業また普段のメンテなど極デリケートに扱いう必要が有ります。
それら密着性を犠牲にして特殊なカラー表現ですので高級特殊塗装と言われる(ハイパーやスパッタリングメッキ)は重ね塗り手法のためカスタム塗りも社外量産新品や純正ホイールなどハイパー塗装は全て高圧洗浄機や洗車機は絶対厳禁です。
※ハイパー銀膜の上に直接クリアーコートして有るためリムへシールなど貼ってシールを剥いだ時にクリアーも付いて剥げる事も有りますのでご注意ください。
再塗装や磨きによるリフレッシュ・リメークは基本土台となるホイール修理が出来てからの話しです。
4本フルリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーン中!
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日曜祝祭日はお休み。
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