仕上げ実績・ブログ
2012.05.18
WORKシュヴァーツSC4/20インチの2色再塗装
人気のある「WORKシュヴァーツSC4」ですがこれは溶接ハメ殺しのため分解出来ませんので修理やリフレッシュ・リメークなど加工内容に制限や限界がある構造の2Psホイールです。
分解不能なモノはディスク塗装剥離も出来ませんから上塗り塗装となりディスク塗装にはリムマスキングを要しさらにカラー塗装もクリアー塗装もディスク隅々まで万遍無く塗装が届かないため完全な塗装の耐久性も期待度が半減します。
WORKシュヴァーツSC4/20インチのガリ傷修理から2色カラー仕上げ
山口県のお客様・・元は黒塗りから上面をダイヤモンドカットしたデザインですがハメ殺しのディスクのみのダイヤモンドカットは不可なため他の方法で個性を出して2色カラーとしました。
より良い塗装のクオリティー追求なら当然、塗装剥離からブラスト研磨してアルミ無垢の状態からが理想的ですがアルマイトリムがくっついていますので剥離剤やブラストをすればリムを傷めてしまいます。それも出来ないためリムをマスキングして上塗り可能な溶剤ウレタンベース塗装となります。
指定の「マツダNo34Fカラー」を塗りメタリック系のためクリアー塗装まで完成させます。
ここからが赤ラインのための手の込んだ面倒なマスキングです。
4本ともなると気が遠くなりますので時間をかけのんびりやります。
直線ラインはフリーハンドでマスキングできますがRのきつい細かな円ラインはカッティングプロッターで製作してよりシビアーなマスキングをします。
ベースが黒系のためそのまま赤を塗れば「どす黒い赤」になりますので一旦白をベースに塗ります。
白の上に2色目の赤を塗ります。
赤が乾いたらマスキングを剥いで再度足付けサイディングしてもう一度ディスクだけ丸ごとクリアーを塗ってディスク面の2色塗装の完成です。
アップ部のR面はカッティングによるマスキングですのでギザの無い自然なR円状が出ました。
マスキングがありましたのでリム修理から研磨ポリッシュ仕上げは最後にします。
今回のディスク塗装は剥離はしていませんが「プライマー+サフ+34Fカラー+クリアー+ホワイト+レッド+クリアー」と計7回塗装をした事になります。その間当然中研ぎも有ります。
リムは目立ち難いRの際から上面のみBBFバフポリッシュ仕上げです。手間のかかる作業でしたのでやや納期がかかりましたが無事完成しました。
ちなみにシュヴァーツは本来アルマイト光輝リムですがハメ殺しのため当然ながらアルマイト加工も出来ませんので似た感じのポリッシュ磨き込みとなります。
2Psハメ殺しのリム修理から研磨について前回も説明しましたが復習します。
↓
①のリム天辺は修理から研磨は可能ですが、②の垂直縦面のリムは③の箇所が磨けませんのでリム全面研磨が出来ません。またリムとディスクの隙間はかろうじてマスキングテープが入る隙間しかないため汚れも取る事が出来ませんし無理して擦ればアルマイト肌に傷をつけてしまいます。
2Ps殺しホイールへの修理や塗装、磨きメッキなど加工不可な理由と限られる加工内容について
1・ディスクが突起したデザインやリムとディスクが同じ高さの構造はリムをプレス修理できませんので 曲り修理はデザインを選びます。
2・メッキ系(アルマイト・クローム・スパッタリングメッキ)は分解して個別のメッキ加工となるため再メッキは全て不可です。
3・リム部への全面磨きはリムとディスクへ研磨できる範囲の隙間がある事が条件となり出来るモノと出来ないモノがあり構造、デザインを選びます。
4・当然の事ながらリム交換は出来ません。
5・溶剤系カラー塗装やパウダーコートもマスキングを要したりまた丸塗りでもリムとディスクの隙間の奥部まで完全に塗装が載らないため満遍なく包み込みの塗装ができません。
6・リムのみやディスクのみまたは丸ごとのダイヤモンドカットは不可となります。
※平坦なディスクでリムまで繋がったデザインなら極一部可能なモノがあります。
7・スーパーミラーバレル研磨は構造により一部可能モノがあります。
8・溶接や塗装、磨きは現状の届く範囲までとなり完全な加工が出来ません。
※ダミーボルト付きの1Psホイールはダミーボルトさえ外せばホイール本体そのモノが1個のパーツ ですので上記加工のリム交換以外は全て可能です。
2Ps溶接ハメ殺しホイールはリフレッシュ、カスタムも多く制限されますが、なんといっても単品修理の場合オリジナルと同質の加工にはほとんど対応できないためお手持ちのホイールとの表現が変わってきます。 リムやディスク部がダイヤモンドカットとかメッキ(アルマイト・クローム・スパッタ)だったら分解しての同じ加工が出来ませんのでそこでもうおしまいです。
一般的のユーザーはダミーボルトが付いた2Ps溶接ハメ殺しである事は当然知らずにディスクだけ再メッキにしてくださいとか分解してリフレッシュ・リメークお願いします。など注文を多くいただきますが、それは無理な構造ですのでユーザー側ももっとホイールに関する知識を養ってください。
永く愛用すればいつかは塗装やメッキの劣化も出てきて傷や曲がりにも遭遇します。安物で使い捨てならともかく、高額でしかも修理再生できないホイールはどうなんでしょか?他にはステンレスジャケットとか・・
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