仕上げ実績・ブログ
2011.12.01
カールソン&BBS-RGRハイパー塗装の修理
ハイパー塗装とは一般的に(DBK・DSK)と呼ばれます。メーカーやモデルにより独自の名称が様々ありますがベースカラーを透した銀膜添付式のレイヤー塗装方は全てハイパー塗装です。 
溶剤ウレタンカラー塗装はあらかじめ「調色配合」して色を作り塗装する方法ですが、ハイパー塗装はベースカラーを透かした「レイヤー式透かし塗装」のため修理後のハイパー塗装は「材料代の違い、塗装工程の多さ、複雑差」などで溶剤ウレタンカラー塗装より割高となります。 
今回紹介する修理品(カールソン&RGR)は共に1Psホールのハイパー塗装ですが、同じ黒ベースのハイパー塗装(DBK)でも銀膜添付量の違いで「カールソン」と「BBS-RGR」では黒表現が違いますし、また「丸塗り仕上げ」と「丸塗りからさらにリム研磨」では作業工程も違ってきます。 
修理自体は簡単でもハイパー塗装が伴えば納期と料金がそれなりにかかります。 
その1・・カールソン/リム曲り・ガリ傷修理からハイパー塗装&リム研磨 
  
大きな曲りとリムディスクへのガリ傷修理です。 
スポーク傷部にハイパー塗装のベースカラーの黒が見えます。
  
硬い1Ps鋳造品のため余熱しての曲り箇所へのプレス修理です。 
どっち道、塗装のやり直しのためプレス痕や溶接焼けは気にしなで曲りをしっかりと直します。 
  
曲って縮んだ状態になっていますので、プレスだけでは外周面は出ないため肉盛りにて足りない箇所を足して造ります。他箇所のガリ傷もついでに肉盛り溶接します。 
  
リムポリッシュ面の原型修復完成です。 
これからディスク面へのハイパー塗装の下処理からメイン塗装へと入ります。 
  
ハイパー塗装下処理からハイパー塗装完成です。 
クリアーコートまで一旦終了させてこれからリムポリッシュ研磨となります。 
  
完成したディスク部(ハイパー塗装)へ傷が入らないようにリム研磨します。 
  
リム研磨(オンクリアー)して完成となります 
※本来リムポリッシュ面はダイヤモンドカットですが、コスト面からお客様のご希望でBBFバフ鏡面研磨(オンクリアー)となります。 
その2・・BBS-RGR/パテ埋め&ガンメタ塗装の手直し修理からハイパー塗装(DBK)丸塗り再塗装 
 
パテ埋めや似たようなガンメタ部分塗装ではDBKのRGRが台無しです。 
ディスク面へもポチポチと飛び石傷や擦り傷がありますが、全面塗り直しですのでそれらは料金に関係しません。 
  
パテを削除して肉盛り溶接の研磨形成です。 
  
パウダーコートまでの中工程はいつも紹介していますのでの今回は省略します。 
ハイパー塗装のベースコートとなるパウダーコートグロスブッラク塗装 
 
銀膜をやや少なめに添付してハイパー塗装(DBK)黒濃い目となります。 
 
色合い濃淡に関して厳密に言えばオリジナルと全く同じとは言えないかも知れませんが、ガリ傷やパテ埋め手直しをした箇所の原型の修復は完璧です。 
塗装仕上げ(溶剤ウレタンカラー・ハイパー塗装・パウダーコート)など下地をカラーで隠せる塗装品はどんな修理をしたのか判らなくなります。つまり塗装修理品は誤魔化しが利きます。それら作業の透明化を図るために当店では写真を撮って全てお客様へ提出またはブログ等で紹介しています。 
基本土台となるホイール修正が出来てこそ4本リフレッシュ・リメークへと繋がります。パテ埋めて、削り込んで塗装するだけなら誰でも出来ます。 
単品修理は片道当社負担となります。 
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