仕上げ実績・ブログ
2011.07.07
OZフッツーラ18インチ/リム移植からのリフレッシュ!
OZフッツーラを蘇えらすため部品取りにOZのシュニッアーを用意していただきリムの移植によるホイールのワイド化からのリフレッシュです。
OZフッツーラをワイド化にするためにリム取りに互換性のあるOZのシュニッアーもご用意して頂き 計6本から美味しいどころ取りです。
その前に必要なリム4本がキチンと使えるか検査確認です。
6本の内5本が削り込みによる修復暦有りで、案の定、薄いリムとなっていました。
一番酷いのがフロント8Jでカミソリのように尖って薄くなり全体的に低くいためエアー漏れを起こしていたらしいですが、幸い尖ったこのリムは今回使いませんので廃棄処分です。 あと4本はキチンと修理すれば使えます。
部品取り用のシュニッアーのアウターリムも 1本削り込みによる修復暦有りでやや薄くなっていました。写真上のエグレのあるガリ傷の酷い方のリムが6本の内1本だけ唯一手付かずのオリジナルのままのリムです。
お客さんには「美味しいどころ」取りのつもりですが、こちらにとっては酷いリム4枚の修理が待ってます。
リム曲り修理からまず始ります。
使用するリム4本全てリムは薄くなっているわ、ガリ傷は有るわ、曲っているわで、お客様には失礼ですが写真には納まらないくらい程度の悪いホイールです。
イベント出品らしいですので、それに間に合うよう頑張りました。
ディスク再塗装のための塗装剥離です。
古いホイールへの上塗り塗装はいたしませんので全て塗装剥離からブラスター研磨をさせていただきます。
溶剤系ウレタンシルバーメタ仕上げですので下処理も溶剤系のサフとなります。
※塗装によりネジの入りが悪くなりますのでそれを防ぐため仮り止めネジです。
アウターリム、インナーリム、ディスク、キャップ、ピアスボルト各パーツそれぞれ無事、完成です。
元のリアー側のアウターリムをフッツーラ、フロントへ移植!
リム部品取り用のエグレのあったシュニッアーのアウターリムをフッツーラリアーへ移植!
インナーリムも曲り修理してグレーに再塗装
※ピアスボルトのナットも今回は塗装してあります。
■OZフッツーラ18インチ リフレッシュ加工の詳細■
1・アウターリム・・・・・・曲り、ガリ傷修正、BBF鏡面研磨&リム交換(ノークリアー)
2・インナーリム・・・・・・曲り修理、グレー再塗装(オンクリアー)
3・ディスク&プレート・塗装剥離からシルバーメタ再塗装(オンクリアー)
4・ピアスボルト・・・・・・洗浄、研磨(錆びてない限り綺麗になります。)
5・ナット・・・・・・・・・・・・サビサビでしたのでシルバー塗装(有料)
6・エアーバルブ・・・・・・・洗浄、研磨
7・リフレッシュ、リム交換に伴うシーリング打ち直し
※1・削り込みによる修復暦のある薄くなったリムの肉厚の復元はできません。
※2・修復暦のあるモノでも最大限の手直しは可能な限り行なっていますが、手の施し用のないもモノもございます。
※3・リムポリッシュ仕上げは素地表現のため腐食、虫食いの酷いモノはシミの黒点、虫食いの斑点が残り完全に研磨、削除できない場合もあります。
アウターリムポリッシュ仕上げはBBF鏡面研摩、バレル研摩、ダイヤモンドカットの3種の研摩加工にて対応しています。
3種類のアウターリムポリッシュ研磨についてはこちら
カラー塗装は溶剤系ウレタンカラーと粉体(パウダー)塗装で対応いたします。
※粉体(パウダー)塗装は部分塗装や指定カラー調色がで来ません。
粉体(パウダー)塗装についてはこちら
ポリッシュ加工、カラー塗装などご予算、用途に応じていかようにも対応いたしますのでお気軽にお問い合わせください。
(有)オートサービス西HPはこちら
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2011.07.05
VOLK TE37 パウダーコートからハイパー塗装(DBK)
神奈川県のお客様・・すり傷程度で曲りも無く程度良好のウレタンホワイトとアルマイトブロンズのそれぞれ表面処理は全く違うTE37です。
ホワイトカラーの塗装式は剥離剤やブラスターで塗装剥離できますが、アルマイトブロンズはメッキのため剥離剤やブラスターでは剥離でできませんので特殊な方法でメッキ剥離します。 電解硬質クロームメッキ以外は自社で剥離可能です。
電解硬質クロームメッキは電気分解式のためクローム工場へお願いしています。
塗装&メッキ剥離についてはこちら
塗装&ブロンズメッキ剥離後、研磨、洗浄、脱脂して通常パウダーコートとなりますが、バレル研磨機を完備していますので、最終研磨にバレル荒研磨までしています。
ハイパーのベースコートとなるグロス(艶有り)パウダーコートです。
ハイパー塗装はベースを透かしながら銀箔を添付するレイヤー式の塗装のためベースとなるブラックの肌艶、レべリングでハイパー塗装の仕上がりが決まります。
粉状のパウダーが溶け込んで固まるタイミング180℃前後で40分ほど焼いて
パウダーがアルミに均等に溶け込んで下地はカッチカチの頑丈な下地となります。
塗装膜と言うより樹脂がへばりついた感じです。
ハイパー塗装の前に自然冷却します
グロス(艶有り)パウダーコートの完成です。
パウダーコートのブラック艶有り仕上げならここで完成ですが、これから黒を透かしながらのハイパー塗装です。
1・アンダーコート 2・ハイパー銀箔塗装 3・クリアー塗装のあと3工程の塗装となりますがここからは溶剤系のため60℃前後の3工程全て焼く付け塗装となります。
付属するパーツもホイールとは別に同じ工程で塗装します。
※プラ樹脂製のキャップパーツなど高温で焼いてしまうと素材が反ったり一部溶けてしまう恐れがあるためパウダーコートは不可のため低温焼く付けの溶剤系ウレタンでのベースコートとなります。
※キャップは溶剤ブラックで奥の丸いモノ4個は金属製でしたのでパウダーコートしてあります。
ホイールハイパー塗装(DBK)です。
付属するパーツのハイパー塗装(DBK)です。
イメージする色合い(DBKの濃淡)は全く同じ工程で濃淡、濃度を合わしてもホイールの構造、デザインにより色合いが違って見えます。
カラー塗装の場合はカラーで素材が覆われますので構造、デザインほとんど影響されませんがハイパー塗装はベースを透かしながら銀箔を載せて透かしていきますので平べったいモノと丸みを帯びたモノでも光の反射率が違いまた明るい所と暗い所でも濃淡が違って見えます。
そのため違う構造デザインのモノを提出されて「これを見本に濃淡を合わせてください。」と言われましても構造、デザインが違えば全く同じ様にはなりにくいです。
光の反射の加減で濃淡が違って見えるのもハイパー塗装の特徴でもあります。
注)パウダーコートのベースについて
アルミ無垢素材の上面にベースとなる頑丈なパウダーコートをする事により溶剤系のサフ下地より格段に密着性は向上します。しかしパウダーの下地となる土台が頑丈ても、パウダーの上面へハイパー塗装やスパッタリングメッキで新たな塗装を被せたモノは上面塗装の特性となり、塗膜の硬さ、耐久性や退色性は最終塗装の特性に依存されますので下地にパウダーコートしたからと言って塗装剥げや塗装割れが起きにくいと言う意味では有りませんので勘違いの無いようにお願いします。
パウダー塗装についてはこちら
スーパーミラーポリッシュ・BBF鏡面研磨・ハイパー塗装・ウレタンカラー塗装・粉体パウダー塗装など、磨きや塗装が出来ても、基本・土台となる確実な修理、修正が出来てそれら、お化粧が生きてきます。
見た目だけ綺麗にしても意味がありません!!
(有)オートサービス西
2011.07.02
「スーパーミラーポリッシュ」&「ブラシェッド」&「ダイヤモンドカット」について
磨き込みによる「スーパーミラーポリッシュ」から窓部へのゴールドポリッシュ化と磨き込みとは違う切削ポリッシュ加工の肌目の粗い「ブラシェッド」と肌目が繊細な極細のヘアーラインとなる「ダイヤモンドカット」のそれぞれ違うポリッシュ方の紹介です。
その1・・ダイヤモンドカットからミラーポリッシュ
大阪府のお客様・・ポリッシュ特有のクリアーの退色、ヒビ割れが見え出してきたゴルフⅡ用のATS です。
丸ごと剥離からブラスター研磨して切削ライン削除のためのハンド荒研磨します。
バレル研磨機にて荒研磨を数回かけます。
黒い「とんがりコーン」みたいなのが荒研磨のメディアです。
元々が切削ポリッシュでしたのでミラーポリッシュ化までは早く完了しましたが、元の黒部(ボルト周り、ディスク窓部)のみのゴールドポリッシュ加工が細かい手間のかかる作業で全体の半分以上の時間をここで費やしました。次からはもっと良い方法を考えなければ・・・
ホイール側面は下処理、ハンド研磨した訳ではありませんが何十回もバレル研磨機へ投入しますのででついでに光ってくれます。通常のBBFバフではついでに磨ける工程ではありませんので、便利な機械です。
装着写真を送って頂きましたので紹介します。
愛車がGOLFⅡかと思ったら違いました失礼しました。
その2・・ダイヤモンドカットからブラシェッド
1Psですがダミーボルト付きの3Psみたいなホイールです。
ダミーボルトを引っこ抜いて塗装剥離からブラスト研磨
最終仕上げが粗目の傷をつけたブラシ仕上げますのでミラーポリッシュのように神経質になりシビアーに仕上げる必要はありませんが、ディスク部サイド面も磨くためバレル研磨機にて荒研磨します。
丸ごとのバレル荒研磨によりディスクのサイド面もついでに磨かれますのでその結果、鈍い銀の光沢となりハイパー塗装のような表現となるためサイド面をカラー塗装しないでよい場合もあります。
バレル研磨機の仕上げ研磨したらご覧の通り表面はミラーポリッシュとなりディスクサイド面は鈍い銀の光沢となります。 もったいないですが、ここから表面部をブラシで傷を付けて荒目肌のブラシェッド加工します。
バレル研磨機でミラーポリッシュができれば当然ブラシェッドもできます。
バレル研磨機は無くてもブラシェッドはできますが、ミラーポリッシュは出来ません。つまり大は小を兼ねます。
溶剤系のクリアーでも構いませんが、表面硬質肌重視のため今回はパウダーコートのクリアーを塗ります。 どっち道、艶引きの表現ですのでクリアーを塗ってからの艶引き感は全く関係ありませんから遠慮なくぶ厚く塗れます。
※注)ミラーポリッシュはノークリアーでも肌がツルツルのため汚れが付きにくくまた水洗いすれば滑るように汚れも簡単に取れますが、ブラシェッドはキザギザ状の山切カットのためノークリアーでは汚れが付き易くなりまた山切り内に入り込んだ汚れは取れなくなります。そのためブラシェッドはクリアーコートが必要条件です。
手間かけた割にはこんな感じで以外と地味!
下研磨にバレル研磨をかけた場合はディスクサイド面(ダミーボルトが埋め込んである箇所)などもついでに磨かれるためクリアーを塗った事でハイパー塗装のDSK(シルバーフェイス)のような表現となります。
※注)表面以外のサイド面、窓部へ違う色を塗るの場合は磨く前に塗装となるためバレル研磨では無くバフ研磨後のブラシェッド加工となりますので作業の流れ手順が大きく変わります。
同じ切削式の極微小なヘアーラインのダイヤモンドカットや磨き込みによるスーパーミラーポリッシュと比べれば神経尖らして緻密で繊細な作業を要しませんので少々の荒は気にせずやや大雑把な感じの仕上がりとなり、3次元ミラーポリッシュの3割程度の時間で完了します。
十人十色、好みの問題ですので、お好みに応じてポリッシュ加工いたします。
CD盤のように虹色に輝くダイヤモンドカット
↓
ダイヤモンドカット工法はまず「べろっと丸ごとカラー塗装」して表面のみをダイヤチップで切削しますので削られた表面は虹色の細かいヘアーラインとなりそれ以外のカットされない箇所はカラー塗装を残す加工方となり1Psの切削式ポリッシュは全てこの工法です。
ダイヤモンドカットもクリアー塗装は必須です。
それはダイヤモンドカットがノークリアーで剥き出し状態の場合、洗浄研磨してしまえば極細の虹色のヘアーラインが消えてしまうからです。
完全磨きこみの3次元スーパーミラーポリッシュ
↓
繊細で緻密な芸の細かい3次元スーパーミラーポリッシュです。
スーパーミラーバレル研磨はツル肌のためノークリアーでお納めするケースが多いです。
オンクリアー・ノークリアーはご希望に応じて対応いたします。
オンクリアー・ノークリアーの特性についてはこちら
アウターリムポリッシュ仕上げはBBF鏡面研摩、バレル研摩、ダイヤモンドカットの3種の研摩加工にて対応しています。
3種類のアウターリムポリッシュ研磨についてはこちら
カラー塗装は溶剤系ウレタンカラーと粉体(パウダー)塗装で対応いたします。
※粉体(パウダー)塗装は部分塗装や指定カラー調色がで来ません。
粉体(パウダー)塗装についてはこちら
ポリッシュ加工、カラー塗装などご予算、用途に応じていかようにも対応いたしますのでお気軽にお問い合わせください。
(有)オートサービス西HPはこちら


