仕上げ実績・ブログ
2011.06.09
SREED MASTER15インチスーパーミラーバレル研磨
平面のフラットなディスクに対して今回のSREED MASTERのように複雑で凹凸の多いデザインを均等に磨けるのはスーパーミラーバレル研磨ならではの芸の細かな妙技、離れ技です。 
  
コンパウンドで磨くBBFバフでは不可能なデザイン、構造です。 
 
  
三重県のお客様・・・肌が粗く凹凸の多い煩雑で面倒なデザインは塗装やメッキした方が簡単なのですが、塗装やメッキでない磨き込みに拘りと価値が生まれます。 
 
  
塗装剥いでからユズ肌、荒肌の削除、荒研磨ですがこれが大変でした。 
ちょっと安受け合いしてしまいました。 
 
  
平面部、R局面、股グラ、溝、筋、など複雑な構造に沿って荒研磨に必要なエアーツールや自作メディアを使い分け各部へのペーパー目の番手を変えてひたすら削っていきます。 
 
  
エアーツールの荒研磨が大方出来たら、バレル研磨の荒研磨に数回投入します。 
これで大まかなエアーツールの荒が取れ肌が揃います。 
 
  
バレル荒研磨後、肌確認のため次はセラミック磨きによる仕上げ確認研磨をします。 
 
  
写真ではそこそこ綺麗に見えますが、エアーツールだけの仕上げ研磨ですのでまだまだ不完全です。 
PS:このホイールの作業中「みんカラ」友達のTさんが山口県から見学にわざわざご来店してくださいました。 
バレル研磨の作業風景は、普段見る事が出来ないですので作業現場を見学されて痛く感動して頂きました。また1回目の研磨仕上がりを見て「これで十分完成ですか?」と尋ねられましたの・・・・「まだまだ半分これからです。」と作業の流れを説明お答えしたら、「拘りますね!」っと感心していただきました。 
百聞は一見にしかず ! 興味のある方は遠慮なく見学がてら遊びに来てください。 毎日忙しくしていますので、あまり相手はできませんが・・・ 
 
  
仕上げの時はエアーツールはもう使えません。 
なぜなら各エアーツールの形状筋が出てしまい自然な面になりません。 
ここからは傷チェックしてペーパー目の削除、光沢が出るまで手力「ハンドペーパー」かけをします。 
「ハンドペーパー」して「バフかけ」して「バレル機投入」しての3工程を1本ずつ10回くらい繰り返しの作業です。 
当店のスタッフは指紋が無くなっても根気強く良く頑張ってくれます。 
 
  
手間と時間をかけてやっとここまでなります。 
凹凸の筋も溝も股グラも全て基本は手作業なのです。 
初めの修理と仕上げの塗装(カラーやトップコート)は私がやっていますが、剥離、荒研磨から仕上げ研磨のミラーポリッシュは専属の根性あるスタッフが朝から夜までひたすら1本ずつゴシゴシと磨いています。 
これは見学に来た「みんカラ」友達のTさんも「僕には出来ない」と感心されていました。 
こんな感じで時間がかかる分、いくらやっても受注に追いつきません・・野口君!毎日ご苦労様です。まだまだ山積みです、 明日もよろしく! 
 
  
裏面や側面は下処理、ハンド研磨した訳ではありませんが何十回もバレル研磨機へ投入しますのででついでに光ってくれます。 
これもBBFバフではついでに磨ける工程ではありませんので、便利な機械です。 
素材自体の磨き工法のため素材の良し悪しに仕上がりが反映されます。 
鍛造加圧式(FORGED)品は特にお勧めです。 
今回はノークリアー仕上げです。 オンクリアー・ノークリアーはご希望に応じて対応いたします。 
オンクリアー・ノークリアーの特性についてはこちら 
クロームメッキのように錆び、腐食、剥げ、などの損傷劣化の心配もありません。 
※普段のメンテナンスの有無で光沢の維持は左右されます。 
ポリッシュ仕上げはBBFバフ鏡面研摩、バレル研摩、ダイヤモンドカットの3種の研摩加工にて対応しています。  
ポリッシュ研磨についてはこちら  
新たなポリッシュ荒仕上げのブラシェッド加工もちろん当店でも可能です! 
ブラシェッドとはツルピカツル肌のポリッシュ鏡面加工仕上げや虹色に輝く特殊加工のダイヤモンドカットポリッシュ仕上げのように繊細な鏡面加工とは違いやや雑な仕上がり感を出すためポリッシュ面をわざとワイヤーブラシや粗いペーパーで傷をつけたような肌にした最近出始めてきた荒め肌のブラシ傷表現のポリッシュ方です。 
ブラシェッド加工は今回ブログ紹介のSREED MASTERのスーパーミラーポリッシュ研磨のようにユズ肌やペーパー目を完全に落とし消してシビアにツル肌ピカピカにする必要が有りませんので鏡面仕上げ用の下処理研磨を省いた分、比較的簡単な表面処理です。 
  
表面が荒目のギザギザ状の山切カットのためミラーポリッシュのようなツル肌仕上げと違い、山切カットのままでは汚れやゴミが付着して洗浄研磨が出来ませんのでブラシェッド加工はクリアー塗装が必須となります。 
肌目の粗いブラシェッドはスーパーミラーポリッシュ研磨やダイヤモンドカット加工に 比べて粗目で艶のないやや地味な仕上がり感のため、ビジュアル的に好き嫌いがありスーパーミラーポリッシュをメインとする当店ではほとんどオーダーがありませんが、拘りを持つ一部のコアなファンにもお答え出来るよう対応いたします。 
均等にピカピカにするのミラーポリッシュは難しいですが、大まかに荒く仕上げるブラシェッドはそう難しい加工ではありません。 
ミラーポリッシュが出来ればブラシェッドは出来ますが、ブラシェッドが出来てもミラーポリッシュは出来ません。大は小を兼ねます。 
カラーも磨きも10人十色で好みは様々ですので、光沢のあるツルピカ肌が好みの人もいれば、粗い肌の艶落ちしたポリッシュ表現をお好みの人もいます。 
またカラーポリッシュなど磨いてからのフィニッシュ方はアイデア次第で色んな事が可能です。 
オーナー様からの新たなアイデアを提示してくださればそれにお答えできるよう試行錯誤、研究して経験させていただければ加工のバリエーションも増えてきます。 
経験こそが最大修行です。! 
ポリッシュ加工&カラー塗装はご予算、用途に応じて対応していますのでお気軽にお問い合わせください。 
(有)オートサービス西HPはこちら 



