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削り込み修正

曲り、ガリ傷修正また、4本れメーク、リフレッシュでお受けしたホイールの中に、一部修復暦のあるホイールがよく紛れ込んでいます。一番厄介なのが、削り込みによる修復暦のあるホイールです。
その場合、全面肉厚の修復再現は出来ませんので、お客様にご報告、確認、ご了承の上、そのままの形状で修正、リフレッシュ塗装いたします。あまりにもひどいものはお断りする場合もあります。4本ご依頼頂いた作業も1本が手直し不可の不良品のため、キャンセルになる事やそのまま現状維持仕上げとなり、なんとも中途半端な仕上がりを余儀なくされて、こちらとしましても多大な迷惑を受けております。

削り込み修正とは、曲り修正などで生じた凸凹、波うち状のものを平滑にするためや、ガリ傷への凹み箇所へアルミ肉盛り溶接をせずに、高さや面を合わすために低い箇所を基準に、リム全体をひたすら削り込んで見た目だけを治し結果、形状が変わり薄っぺらく仕上げてしまう、強度安全性を無視した、心無い悪質なリム研磨修正の事です。
肉厚が極端に薄くなり、強度が失われるばかりで無く、削り込んだ分、リムの高さも低くなり、リム全体の外周面も当然小さくなります。リムの形状が変わるため、タイヤリムとの接地面が失われ、エアー漏れの原因にもなります。さらにカラー塗装で隠れてしまう塗装ホイールの場合、削り込んでパテ埋して、色を塗ってしまえば解らなくなりますので素人だましの厄介は修正です。納期やお値段だけで判断されると大変危険です。

※当社では作業の証として修正工程、肉盛り溶接研磨など全て写真を撮り商品に添えてお渡ししています。 曲り修正、溶接、研磨形成にはどこにも負けない絶対の自信を持っています。
削ってパテ埋めして色を塗るだけなら素人でもできます。

※削り込み修正の手直しは全面肉厚の復元が不可能なため、手直し修正不可となります。

アウターリムの構造には大きく分けて1枚型リム・モノブロック・プレスカールリムの3種類が代表的です。

1枚型リム(合金プレス、鋳造、鍛造)

1枚リムタイプは通常5ミリ程度の肉厚しかありません。傷、エクボを消すため2~3ミリ削ってしまうと皮一枚ぺらぺら状になってしまします。

リム外側にフランジ耳が立っています。また肉厚の薄い1枚リムのため曲り易いです。

フランジが立っているのでミミの厚みで削り込みが安易に判断できます。

削り込んだ分、リムの高さも低くなります。リムの外周面も当然小さくなり、エアー漏れの原因にもなります。

肉厚がないため使用中このようなヒビ割れの現象が現れます。通常こんな箇所に割れなど入る事はありえません。※あまりにもひどい修正でしたので手直し不可となります。

深さ3ミリほどの傷、陥没エクボ

小さな溶接ほど難しいです。

1枚型モノブロックリム(合金プレス、鋳造、鍛造)

 

リム外側フランジ耳が立っていませんのでその高さの面までリムが厚い構造となっています。

曲り修正の凸凹を平面になるまで表裏削り込んだホイールですが、リムがフラットなためパット見、表からの削り込の判断は難しいタイプです。

リムのサイド面を見れば極端に薄になった削り込みの痕跡が良く判ります。表裏ひたすら削り込んであり本来の厚みの半分もありません。

他同等の構造の物と比較したらご覧の通り、悪質な究極の削り込み修正です。塗り直しリフレッシュのつもりで依頼されたお客様は当然知りませんでしたが、リフレッシュキャンセルとなりました。

モノチューブカールリム(アルマイト合金プレス型)

外観は平面なため表面上は削り込み後も解りにくく、さらに折り込んである空洞部は、削り込みにより、どれほど肉厚が確保されているのか外観では判断できませんので、いつ割れるのか?1枚リムよりさらに不安と危険が想像できます。

内側にパイプ状に巻いてあり空洞になっていますので、外周の削り込みはさらに危険な状態になります。

パイプ状のリム曲りをプレス修正しても中が空洞のため外周は出ません。まリムは盛り上がったままとなります。

3ミリほど凹んでいる箇所を他の箇所となじむまで3ミリ以上削り込む訳ですから、3ミリ以上の肉厚が全体的に無くなり薄く仕上がってしまう事になりそれを隠すためリム裏はコーキングで隠してある修正品をよく見かけます。

前回削り込み修正により肉厚が薄くなり横割れが起きています。※これは条件付きで割れ修正いたしました。ピアスボルトはついでに磨いてあります。

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